養育費はどの様な基準で算定されるのですか。
家庭裁判所の調停や審判において、養育費を決める場合の算定基準は概ね次の通りです。
まず、子は親と同じレベルの生活がおくれるとの立場にたち、父母双方の実際の収入金額を基礎とし、子が収入の多い親と同居した場合を想定した上で、子にかかる生活費を算出します。
その上で、その生活費を、父母の収入の割合で按分して養育費の分担額を算出します。
ただ、基礎となる父母の収入金額や子の生活費を、証拠により個々的に認定していると、時間がかかる上に、当事者には金額の予測がつきません。
そのため、最近では、統計学的資料に基づく算定表を用いた、より簡易迅速で予測可能な算定方式が実務においても導入されています(養育費算定表)。
東京家庭裁判所のホームページから,養育費算定表をダウンロードすることができます。